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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/08/06

【群馬】伊勢崎市が境消防署の造成工事を公告へ

伊勢崎市の境消防署建て替え事業で、いよいよ初弾工が発注となる。敷地の造成工事から着手する方針で、用地造成設計業務が進行中。8月末までにまとめ、9〜10月に条件付き一般競争入札で公告する見通し。面積約5800uの造成工で、年度内の完了を目指す。並行して消防署本体の設計にも取り組んでおり、2022年1月下旬の履行期限でまとめる。庁舎建設は22年度に建築・電気・機械の3分離発注が見込まれる。
境消防署(境萩原1753)は老朽化を理由に建て替えに着手。国道354号沿いの境文化センター(境木島818)の南側へ新庁舎を建設する。21年度は当初予算に事業費1億6759万9000円を計上。設計業務委託料5399万9000円、工事費6160万円、公有財産購入費5200万円の内訳となっている。
4月に用地造成等設計と庁舎建設設計をそれぞれ委託。用地をプロファ設計(伊勢崎市)、庁舎は福島建築設計事務所(前橋市)が担当している。用地の設計には建設地東側に隣接する市道(境)4−257号線の改良工事分も含まれている。
用地設計は8月下旬までの履行期限で作業中。早ければ9月中、遅くとも10月には造成工事を発注する予定となっている。造成面積は5782u、工事費や造成面積を考慮すると条件付き一般競争入札での公告が濃厚となる。ICT施工は想定していない。造成工事を年度内に完了させ、22年度単年で庁舎建設に取り組む。
庁舎の設計は22年1月下旬の完了を予定。構想時点で、建物は2階建てを想定している。1階に事務所などを配置し、2階は仮眠室などで構成するもよう。仮眠室は個室とし、7部屋を確保する方針となっている。庁舎のほかに訓練棟などの建設が盛り込まれる。隣接する市道は緊急車両の通行を円滑にする目的で、現状幅員6mを拡幅する。
庁舎本体の建設工事は、これまでの発注実績から建築・電気・機械の3分離となる可能性が高い。訓練棟や外構工事などを分離するかは、設計の結果を考慮して判断することになる。市道改良を含めて22年度単年でこれらの工事を終え、23年度の運用開始を目指す。
旧庁舎は老朽化しているため、取り壊す方針。建物は1971年に整備したRC造2階建て、延べ床面積340・5u。解体工事の発注時期および跡地の活用方法はこれからの検討事項となっている。