愛媛県環境影響評価審査会(会長・高橋治郎愛媛大学名誉教授)は、「大王製紙三島工場リサイクル発電設備設置事業」と「オオノ開發株式会社東温処分場廃棄物焼却施設整備事業」の各方法書に示された環境要素や調査・予測・評価の手法などを審査した。今後は8月中に提出される地元や関係市の各意見も踏まえた事業者の見解をあらためて求め、9月上旬の次回会合で審査し知事への意見として整理する。10月下旬に知事に答申する。
大王製紙(四国中央市三島紙屋町2ノ60)の三島工場リサイクル発電設置事業では、化石エネルギーの削減を目指して三島工場構内にリサイクルボイラー2缶(25号、26号)を設置しサーマルリサイクルを行う。設置場所は四国中央市三島紙屋町5ノ1他。
オオノ開發(松山市北梅本町甲184)の東温処分場廃棄物焼却施設整備事業では、既存施設「東温処分場(フレップとうおん)」(東温市河之内字大小屋乙628ノ37他)の老朽化を考慮し将来の後継施設として廃棄物焼却施設を整備する。設置場所は東温市河之内字北引岩乙843ノ14他(対象区域は46f)。
各事業者は今後、それぞれ準備書や評価書の作成を進めていく。三島工場リサイクル発電設置事業については、2028年度、30年度以降の順次供用を目指す。東温処分場廃棄物焼却施設整備事業については、造成工事、施設建設のための土木・建築工事、プラント工事、外構工事を24〜26年度で進めるなどし、27年度の稼働開始を目指している。
提供:建通新聞社