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建通新聞社四国
2021/08/06

【香川】県 特支の生徒数増加に早急な対応必要

 香川県教育委員会は、生徒数の急激な増加で深刻な教室不足が続いている特別支援学校の施設充実や増改築、新設などについて検討する「第2回今後の香川県立特別支援学校の在り方検討委員会」を開いた。特に香川丸亀養護学校(丸亀市)と香川中部養護学校(高松市)は早急に対処する必要があり、県は「中長期的には新設校の検討も視野にする」と報告した。
 委員会では、特別支援学校の現状、課題などを整理するとともに、今後の方向性を確認。将来推計からも深刻な教室不足が続くと予想していることから、早急に対処が必要な2校については、隣接地に活用できる用地を確保できないため、現敷地内で増改築する対応策を示した。
 香川丸亀養護学校は、給食施設の上層階に普通教室を設けた校舎棟を増改築することを具体化する。増改築までの教室不足の対応として、先行してプレハブ工法で仮設校舎設置を検討するとした。
 香川中部養護学校については、普通教室、特別教室の校舎棟と、生徒数の増加に見合った給食施設の増改築に取り組む方針だ。
 増改築以外の中長期的な方策として、小、中、高等学校の統廃合に伴う空き校舎を、規模や立地などから利用の可否を検討する。また、国が特別支援学校の教育環境改善に向け「特別支援学校設置基準」の制定を進めていることから、状況に応じて新設校を視野に入れた検討も行うとしている。
 特別支援学校設置基準は、校舎面積などの基準は2023年4月、それ以外は22年4月に施行する。
提供:建通新聞社