建通新聞社(神奈川)
2021/08/04
【神奈川】藤沢市 文化財収蔵庫再整備 4施設を集約
藤沢市は、文化財収蔵庫の再整備を計画しており、既存四つの収蔵庫を集約化し、第1収蔵庫と旧あずま保育園の敷地に新施設を建設する考えだ。新施設は民間事業者が建設し、市が賃貸借する手法で進める方針。
文化財収蔵施設は、第1収蔵庫(旧善行学校給食合同調理場)、第2収蔵庫(旧北部学校給食合同調理場)、御所見収蔵庫(旧御所見市民センター)、藤沢市まちづくり協会ビル内の収蔵室の4カ所に分散している。まちづくり協会ビルを除く、三つの施設が築40年を超え、老朽化が進んでいるとともに、各収蔵庫がすでに飽和状態となっている。現況の第1収蔵庫は鉄筋コンクリート造平屋一部2階建て延べ918平方b。第2収蔵庫は鉄筋コンクリート造2階建て延べ903平方b。御所見収蔵庫は鉄骨造平屋384平方b。まちづくり協会内の収蔵室は260平方b。
計画では、3128・92平方bの敷地(石川3984ノ4他)に、鉄骨造2階建て延べ2503・14平方bの施設を建設する。新施設は民間事業者が建設、市が賃貸借し、2033年度までの10年間のリースを想定している。契約完了後は市への譲渡も指定する予定。民間事業者の選定方法は今後検討していく。
すでに、第1収蔵庫のアスベスト事前調査を完了しており、廃棄物搬出処理も進めている。今後は、22年度に保管資料移動、第1収蔵庫解体工事、旧あずま保育園解体工事、23年度に事業者選定、新施設建設工事開始、文化財収蔵庫賃貸借開始(10年リース)、24年度に保管資料移動、25年度にアスベスト事前調査、御所見収蔵庫解体工事などを予定している。供用開始は25年4月。総事業費は7億2418万3000円を見込んでいる。提供:建通新聞社