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北陸工業新聞社
2021/08/04

【福井】治水効果に高まる期待感/吉野瀬川ダム本体建設工事安全祈願祭と起工式を挙行/ダム建設・河川改修促進協議会/越前市広瀬町の建設地で

 福井県吉野瀬川ダム本体建設工事の安全祈願祭、および起工式が1日、建設予定地の下流側、越前市広瀬町地係で執り行われた。
 安全祈願祭は、施工者の安藤ハザマ・建世・清水組・谷口建設の共同企業体が主催。代表は、安藤ハザマ名古屋支店の吉田道央執行役員支店長が務めた。
 起工式は、ダム建設・河川改修促進協議会(会長・奈良俊幸越前市長)が主催した。
 来賓には、県議会(越前市選出)の宮本俊副議長、関孝治議員、仲倉典克議員ら。川崎俊之越前市議会議長、石川修鯖江市議会議長ら地元議員。地権者代表、地元自治振興会、区長ら、合わせて約50人が出席した。
 式上、奈良会長が挨拶。国や県、家屋移転の小野集落25戸、勝蓮花12戸など理解と協力に心から感謝し「近年、大規模水害が全国各地で多発し、治水対策ダムの役割が重視され、当ダムの効果に対する期待は一層高い」と強調。協議会副会長の西出俊亮県土木部長も挨拶。91年の建設事業採択から30年余の経過に感慨を示した。
 施工者を代表し、吉田道央支店長が挨拶。今回の施工受注に感謝し、「安全と環境には、細心の注意で臨み、持てる技術を結集。品質の高いコンクリートダムの建設へ、最大限の努力を」と強調。同社の安全に対する基本姿勢も示し「安全は全てに優先する。万全の安全管理の下、無災害で工事を完成させたい」と、決意を表した。
 このダムは洪水調節(越前市と鯖江市の洪水被害軽減)と流水の正常な機能維持(既得用水の補給、河川環境に必要な水量確保)を図る。ダム本体一式、工事用道路1200メートル、付替の県道5349メートル、林道5000メートル、家屋移転37戸補償等。

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