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北海道建設新聞社
2021/08/03

【北海道】道横断道足寄―陸別間の事業再開へ 物流効率化に期待 

 北海道開発局は7月30日、北海道横断自動車道足寄―陸別間の事業再開を公表した。同2日に開いた開発局事業審議委員会後、高速自動車国道法に基づく整備計画の変更手続きを終えての発表。今後、現地で測量や調査などの業務を発注するための準備を進める方針だ。長らく凍結していた足寄―陸別間の延長31`整備が再始動することで、災害時のリダンダンシー確保、物流の輸送効率化への期待が高まる。
 道横断道足寄―北見は、2003年度に道路関係4公団民営化の議論の際、政府・与党の申し合わせによって抜本的見直し区間に指定され、着工が凍結。05年度には陸別町小利別―北見間を緊急に整備する区間と位置付け整備を再開し、14年度に陸別町陸別―同小利別間も再開されたが、残る足寄―陸別間は20年近く先送りされたままの状態となっていた。
 7月2日の開発局事業審議委員会は、道横断道網走線足寄―北見について開発局が提示した「当面着工しない区間と位置付けた足寄―陸別間の事業再開を含め事業継続する」との対応方針案を了承。このほど必要な手続きを完了し、正式に事業再開へとこぎ着けた。
 同区間は、道東圏から苫小牧港に向かう災害時の迂回ルートとして活躍が見込まれ、地域の各種生産品の輸送安定性、速達性、安全性に寄与するものと注目されている。