県はPFI手法を取り入れて建て替えを検討する県営住宅上粟島団地(米子市彦名町)について、基本計画の策定業務を地域計画建築研究所(アルパック、京都市)・地域経済研究所(大阪市)JVに委託した。来年6月にかけて整備計画をはじめ、民間ノウハウをどのように盛り込むのか検討する。
築後50年以上が経過し老朽化した上粟島団地は、鉄筋コンクリート造4階建て4棟48戸(44―1棟、45―1棟、46―1棟、46―2棟)を解体するとともに、県住富益団地(同市大崎)22棟88戸を廃止して集約。2棟60戸に建て替える。
基本計画の策定にあたっては、事業者アンケートを実施して4棟を解体後に生じる余剰地を売却か、借地を含めて活用策を検討。PFIでは設計、施工、管理運営のどの範囲まで民間ノウハウを導入するのかコスト比較して手法を検討する。
県資産活用推進課では「令和4年度(22年度)に(PFI活用を)意思決定して、事業者募集の準備に入りたい」と話している。
上粟島団地建て替え事業は今年度から29年度まで。設計と工事は25年度からを予定している。概算事業費は11億6000万円。
日刊建設工業新聞