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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/08/02

【群馬】江川橋の架け替え計画


館林市は、架け替えを計画している江川橋について、新橋の概要を示した。新橋は橋長77m規模。構造は鋼2径間連続鈑桁橋、橋台は逆T式橋台を想定。橋脚は壁式橋脚、橋台・橋脚ともに場所打ち杭を採用することとなりそう。現在は詳細設計を進めている段階で、2022〜23年度の用地買収を経て最短で24年度の工事発注を見込んでいる。21年度は詳細設計を橋梁コンサルタント(東京都豊島区)が進めている。
1939年に竣工した同橋は木戸町と日向町地内を結び、一級河川多々良川を渡している。赤城神社(木戸町522)の南側を通る市道2級6号線の橋梁で橋長12・1m、有効幅員3・2m規模。単径間で、上部工の型式は不明としている。堤外地に立地しており、堤防の切り欠き部を取り付け道路が通るため水防上の課題となっているほか、橋梁本体も老朽化が著しいために架け替えを実施することとなった。2020年度を初年度とする国土強靱化地域計画でも、治水施設の老朽化対策として同橋の架け替え計画が盛り込まれており、早期の架替が望まれている。
新橋は橋長77m規模を予定。既存橋梁のすれ違いが困難なことから、十分にできるような幅員を確保する。
架設位置や詳細な規模は河川管理者の国土交通省渡良瀬川河川事務所と協議を進めている状況。現段階での架け替え候補地としては既存橋梁から上流、木戸堰までの約500m間で検討している。新橋の取り付け道路は主要地方道足利館林線から西へ進み、新橋を経て多々良川の左岸側を通る市道までの約700mとなる見通し。
これまでの検討を基にした詳細設計を22年3月末までの履行期限で進行中。落札金額は6100万円で、橋梁本体に加えて取付道路約700mや各交差点、箱型管渠、護岸40mの詳細設計も合わせて作成することとなる。このほどまとまった基本設計についても橋梁コンサルタントが担当している。
市が定めた第6次総合計画の実施計画には、22年度と23年度で用地買収と補償調査の実施が盛り込まれている。2年間の事業費は合わせて7900万円としている。用地買収などの進捗により、最短で24年度の工事発注となる。
また、新橋の供用開始後、安全を確保するために既存の橋は解体する方向で検討を進めている。現在も地元住民が使用していることから、今後慎重に方針を決定する。