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建通新聞社
2021/08/02

【大阪】万博協会 迎賓館、催事場設計のプロポ公示

 2025年日本国際博覧会協会は、大阪・関西万博の会場内に設ける「迎賓館」「大催事場」「小催事場」の基本設計業務をそれぞれ委託するため7月30日、設計者を選定するプロポーザルを公示した。応募申込書は8月17日まで、技術提案書は9月14日まで受け付け、10月中旬に審査結果を公表、10月下旬に契約を結ぶ。委託上限額は迎賓館が4615万6000円、大催事場が1億0821万8000円、小催事場が4508万9000円(いずれも税込み)。
 各施設について建築意匠、建築構造、電気・機械・昇降機・観覧席・舞台の各設備の基本設計を行う。設計に当たっては工事費の縮減、工期短縮、リース・リユース・リサイクルが可能な工法や建築資材の採用、自然素材の利用、建築の軽量化などの検討を求める。
 迎賓館は延べ2700平方bの規模で、レセプションホール、ゲストルーム、厨房などを設ける。敷地には車寄せ・駐車場、庭園を含む。
 大催事場は延べ7800平方bを予定。多目的な大型集客催事に対応可能なステージ仕様とし、ステージ上でのパフォーマンスの他、大型スクリーンを用いての映像投影も想定する。
 小催事場は延べ2000平方bの他、100平方bの小ステージ、1500平方bの営業施設を設ける。大催事場と同様なステージ仕様とし、小催事場と小ステージの敷地に庭園を設置する。
 応募条件は単体企業または共同企業体。単体とJVの代表構成員に求める履行実績は、迎賓館が迎賓館、大使館、博物館、美術館の延べ面積1500平方b以上の設計、大催事場がコンサートホール、劇場、文化会館の延べ面積4000平方b以上かつ1000席以上の設計、小催事場がコンサートホール、劇場、文化会館の延べ面積2000平方b以上かつ500席以上の設計。いずれも国内での00年1月1日以降の元請け実績となる。また、応募は各業務いずれかとする。
 提案審査は事業予定者プロポーザル評価委員会が行う。評価委員は佐藤可士和氏、妹島和世氏、藤本壮介氏の3人。
 設計期間は10月下旬ごろから22年3月23日まで。建設工期(建設可能な工事期間)は23年4月〜25年3月を見込む。

提供:建通新聞社