日本工業経済新聞社(群馬)
2021/07/30
【群馬】下江黒でほ場整備9月発注
県東部農業事務所館林農村整備センターは農地中間管理機構関連農地整備事業で、明和町下江黒地区の24haを対象に農地整備を計画している。2021年度は第1工区1・8ha、第2工区8・6haでほ場整備工事を予定、9月中にもそれぞれ一般競争入札で公告する。農道舗装工事も2000mで計画しており、ほ場整備とは別工事として発注する。発注時期はほ場整備の進捗を見ながら検討。状況によっては年度末ごろの指名競争入札となる。
下江黒地区は一級河川谷田川と県道麦倉川俣停車場線に挟まれた約24haが対象。区域は谷田川南側に位置する約13haの第1工区および、麦倉川俣停車場線の北側に広がる第2工区約11haに分かれている。
第1工区は20年度に工事着手しており、第2工区は21年度が初弾工となる。21年度の事業費は約1億5000万円。同整備により水田から畑へ転換し、レタスやキャベツなどが栽培される。設計はプロファ設計(伊勢崎市)が担当した。
ほ場整備は整地工や道路工、排水路工などを内容に実施する。
整地工は表土はぎ取り戻し工法で行う。一部区画は畦畔除去のみで表土扱いはしない。表土厚は畑20p、水田15pの計画となる。
地区内農道は、整備後の総延長として4100mを計画。うち2900mを再編整備対象としている。
基本的な道路幅員は全幅5mとし、畑を通る2100mは、荷痛み防止でアスファルト舗装を施す。事業採択時点の舗装構成は、表層4p、上層路盤15p。800m区間は敷砂利舗装を行う。既設利用区間となる1200mの内訳は、全幅5mのアスファルト舗装道が1000m、全幅3mの砂利道200mとなっている。
用水路は、総延長3046mの既設3面張りコンクリート用水路を再編。幅300〜500oのベンチフリュームで約800mを新設するほか、161mは既設を利用する。
排水路は、素掘りや3面張りコンクリートが混在する3066mを2700mへ再編整備。幅300o×高さ300o〜幅1000o×高さ1000oの穴あきU字溝の敷設を予定している。
20年度は第1工区1工事の整地工4・6haを荒井建設(明和町)が、第1工区2工事の3・77haを徳川組(邑楽町)が実施した。
同地区の用水源は現在、利根加用水と谷田川より取水している陸田組合の水源を利用。事業により陸田部分は畑として整備するため、陸田組合からの取水を廃止する。利根加用水からの用水のみで同地区の田畑を潤す。