大阪市は、柴島浄水場の上系の処理施設(2系、4系)を将来的に廃止するのに伴い、下系に新たな浄水処理施設を構築する。「柴島浄水場再構築に係る基本設計業務(その2)」の入札を行い、東京設計事務所(大阪市淀川区)が落札、本年度に業務を進める。
新浄水施設の処理能力は1日当たり30万d。躯体は鉄筋コンクリート造を想定。既存の取水塔につなぐ導水管路、配水池に接続する送水管も整備する予定で、延長と口径は今後の設計の中で確定する。
今回の基本設計で、新浄水施設と上系の処理施設のダウンサイジングに関する予備設計と浄水場全体の配置計画図の作成を行う。委託期間は2022年3月31日。
下系の処理施設となる1、3系は維持する予定だが将来的に統合する可能性もあるといい、新浄水施設も合わせた下系の処理能力が70万dになることを目指す。
今後、新浄水施設の詳細設計を行い、27年度の工事着手を目指す。詳細設計の時期は未定。工事は27〜32年度に行う予定だ。
柴島浄水場の所在地は大阪市東淀川区柴島1ノ3。下系の敷地面積は約22万平方b。
また、高度浄水処理棟を除く上系の処理施設(2系、4系)の敷地については、今後売却する予定。新浄水施設が完成した後、34年度以降に用途を廃止、新大阪周辺のまちづくりと歩調を合わせる形で用地の有効活用を図る。売却の対象となる敷地面積は約12万平方b。
提供:建通新聞社