7月豪雨で被災した県下の道路、河川など公共土木施設は263カ所、被害総額は45億円に及んだ。県土整備部が26日、被害状況の第2報をまとめ本省に報告した。
今月7日から14日にかけての豪雨被害は、県施設162カ所に31億1000万円、市町施設は101カ所で13億9800万円。県中部地区を中心に被害が広がっている。
中部県土は13億8700万円、倉吉市や湯梨浜町など5町は8億5700万円の被害を確認した。
主なカ所は、三朝町吉原の県道鳥取鹿野倉吉線で法面が崩れ、大型ブロック積によって復旧するほか、山腹斜面の対策は災害関連緊急治山事業を申請する。
倉吉市円谷町の円谷川は護岸が崩壊しており、床固工とブロック積で原形復旧を目指す。また、鳥取市青谷町北河原の県道泊絹見青谷線では路肩が崩れ、ブロック積によって復旧する。
県や各市町は被災現場の測量設計を進めている。今後、災害査定は9月中旬から第1〜3次に分けての実施を想定。査定設計書の作成作業を本格化させる。
被害状況は次の通り。
▼鳥取県土66カ所12億6800万円▼鳥取港湾1カ所6000万円▼鳥取市16カ所2億2750万円▼八頭県土20カ所1億9400万円▼八頭町9カ所3800万円▼中部県土66カ所13億8700万円▼倉吉市20カ所4億3350万円▼湯梨浜町4カ所2億4800万円▼三朝町13カ所1億5400万円▼北栄町13カ所4600万円▼琴浦町11カ所9600万円▼米子県土9カ所2億0200万円▼米子市3カ所1400万円▼南部町11カ所1億3100万円▼大山町1カ所1000万円
日刊建設工業新聞