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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/07/28

【群馬】みなかみ町統合小学校の新校舎 年内に建設場所決定


みなかみ町は小学校および中学校の統合計画を進めている。3小学校による統合小学校は建設地選定に向け、6月に有識者などからなる適地検討委員会を立ち上げた。今後、数回の委員会を経て年内には建設地を決定する。一方、4中学校の統合整備はいよいよ最終段階。残る剣道場改修は、9月議会での契約承認を念頭に工事を公告した。統合後は水上中を水上小として活用するため工事に着手する。
小学校統合の対象は◇古馬牧小(後閑1064)=建物敷地2640u、運動場敷地4896u◇桃野小(月夜野583)=建物敷地4494u、運動場敷地7471u◇月夜野北小(上牧880)=建物敷地3294u、運動場敷地7858u−の3校。児童数の減少などによる諸課題について統合することで対応する。各学校の施設は1962〜66年に建設されたため、使用開始から50年以上経過し老朽化が著しい状態となっている。なお、2019年における地域ごとの7歳から12歳までの人口は、古馬牧地区170人、桃野地区166人、月夜野北地区35人で合計371人。
新校舎建設など統合小学校の適地検討は、20年11月から21年5月までの期間に準備委員会を3回実施。その中で数カ所の候補地を挙げている。これを受け、6月に有識者などによる建設適地検討委員会を初開催。さらに2回程度の委員会を開き、年内には新たな統合小学校の建設場所を決定する。
建設地の検討にあたっては、22年度に中学校4校の統合先となる月夜野中学校(月夜野80)の周辺や統合される小学校3校の学区エリアを対象としている。また、保護者や地域住民などから候補地に対する意見を取り入れるなど、検討は慎重かつ丁寧に進めている。適地検討委員会で候補地が決定された後、教育委員会が提言をまとめて町へ答申。順調に進めば22年度には用地買収や実施設計など具体的な整備に向けた動きに入る見込み。
一方、中学校は月夜野中へ水上中(湯原222)、藤原中(藤原3491)、新治中(布施238)の3校を統合し、みなかみ中学校としてスタートする。現在は校舎内の床や図書室の普通教室化などの改修が増田建設(みなかみ町)の施工で行われている。8月23日開札予定の柔剣道場改修は、9月議会での契約承認を経て着工となる流れ。主な工事については上半期で発注が終了となり、今後は備品購入などを進める。
なお、水上中は統合後に水上小が移転してくる予定。22年度にプールの新設工事など小学校として利用するための改修を見込んでいる。そのほか統合対象となる小学校や中学校の跡地利用などについては、現時点では未定となっている。