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滋賀産業新聞
2021/07/29

【滋賀】琵琶湖河川 大津放水路の第2工区整備

 大津市街地の治水対策となる「大津放水路」のうち、未着手となっている盛越川から諸子川までの延伸は、近くまとまる淀川水系河川整備計画(変更)の中に盛り込まれ、実施時期が検討される予定だ。
 大津放水路は、近畿地方整備局琵琶湖河川事務所が事業を担当。大津市の中心部を流れる8河川(三田川、狐川、盛越川、兵田川、篠津川、相模川、堂ノ川、諸子川)が大雨のたびに洪水を起こし浸水被害をもたらすことから、名神高速道路の山手沿いに8河川を横断する地下トンネル放水路を建設、併せて各河川とトンネルとの交差部分に、河川水をトンネルに導く分水施設を設け、大雨の際はこの分水施設から河川水をトンネル放水路に導き、直接瀬田川へ流そうというもの。ルートの起点は、名神高速道路大津インターチェンジ付近。そこから大津市園山3丁目付近までは名神高速道路と平行する形で通り、以後は名神よりやや山手側を抜け、京阪石山寺付近を終点としている。
 同局では、終点側の瀬田川から盛越川までの約2400bを第1工区、盛越川から諸子川までの約2300bを第2工区として1994年度(平成6年度)から事業スタート。これまでに第1工区の▽瀬田川開削水路(大林組)▽第1トンネルNATM部及びシールド部(清水建設―鹿島建設JV)▽三田川分水施設(清水建設―鹿島建設―大豊建設JV)▽狐川分水施設(清水建設)▽盛越川分水施設(鴻池組)―が完成、2005年(平成17年)6月に通水・供用している。
 今年度にも実施時期が検討される第2工区は、トンネル内径がφ7・3b〜3・8b程度で、工法はシールドを採用の予定。分水工は兵田川、篠津川、相模川、堂ノ川、諸子川にそれぞれ設けられる予定。
 なお、第2工区の予備設計は日本工営(大阪市北区)で完了している。

提供:滋賀産業新聞