建通新聞社(神奈川)
2021/07/28
【神奈川】県 観音崎公園6・2f 拡張整備へ
神奈川県横須賀土木事務所は、観音崎公園を拡張し、自然体験学習の拠点フィールドや眺望施設などの整備を計画している。そのため、「2021年度公園整備工事(県単)その1 設計業務」として、エイト日本技術開発(横浜市中区)に814万9000円で委託した。本年度は基本設計を進め、22年度に実施設計、23〜25年度にかけて整備工事を行う。26年度4月の供用開始を目指している。入札は総合評価方式で実施。エイト日本技術開発の入札価格は3番札だったが総合評価で逆転した。
同公園内にある自然博物館が実施する自然体験学習に用いるフィールドや、眺望を生かした休憩施設を整備し、現存する「馬蹄形砲台」の基礎跡を活用した眺望施設の建設などを計画している。基本設計では、整備の方向性を定め、計画を具体化する。
同公園は全体面積が70・4fの県立都市公園。ここに国有地6・2fを借り受けて拡張整備する。
観音崎公園の整備は、12年に策定した「県立観音崎公園再生計画(案)」に基づき、園内を@文化とふれあうゾーンA自然へのいざないゾーンB近代史体感ゾーンC里海体感ゾーンD草原あそびゾーンE里山体感ゾーン―の六つに分けて行っている。拡張用地の整備はこの再生計画(案)の対象に含まれないが、Bの近代史体感ゾーンとCの里海体感ゾーンの一部として整備する予定。
拡張用地は、東西約450b、南北約500bの不整形な国有地。財務省が旧陸軍省より引き受けた観音崎砲台跡の一部で、現在、防衛省に使用承認を行っている。防衛省はこの土地で利用していた施設を解体した上で、財務省に返還する。県は、24年4月に財務省から無償貸し付けを受け、工事を行う計画で、既に旧軍港市国有財産処理審議会の承諾を得ている。
所在地は横須賀市鴨居4。提供:建通新聞社