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北陸工業新聞社
2021/07/26

【富山】建設功労大臣表彰/造園3団体連携へ注力/飯山晴之県緑化造園土木協会副会長/「地域社会に必要な企業に」

 2021年度の建設事業関係功労国土交通大臣表彰に、富山県緑化造園土木協会副会長で飯山造園代表取締役の飯山晴之氏が選ばれた。長年にわたり造園工事業に精励するとともに、関係団体の役員として地方業界の発展に寄与した功績が認められた。受賞について「一生懸命がんばってきたつもりだが、まさか表彰されるとは」と驚きつつも、「推挙していただいた協会員のみなさんに感謝しています」と謙虚に受け止めている。
 造園家を志したのは高校生の頃。「教員を夢に見ていた時期もあったが、父親が造園業を営むのを間近に見て、おもしろそうだなと思った」ことがきっかけだ。1968年に創業した飯山造園。2代目社長として「従業員には常々『同業者に笑われないように。範となる仕事をするように』と言っている。自分自身に言い聞かせる意味でもね」という。造園会社をこのまま続けられるのか不安もある中、「庭をつくる、公園をつくる、剪定する、というのは造園会社として大事」とした上で、「もっと根本的な部分で、いかに地域社会に必要とされる企業であるかが重要」と力を込める。
 富山県内には、自身が副会長を務める富山県緑化造園土木協会のほか、日本造園組合連合会富山県支部、日本造園建設業協会富山県支部の3団体がある。3団体とも会員数の減少などの問題を抱えている。「副会長に就任した頃から『3団体で連携していこうよ』という機運になった。様々な問題も共有しながら、業界発展に向けて一緒にがんばっていきたい」と、今後も注力していく考えだ。今後の造園業界については「コロナ禍であっても、公園に人が集まっているのを見ると、これからも地域社会に必要とされる業界じゃないか」と見ている。さらには「微力だけれども、SDGsの推進にも取り組んでいきたい」と意欲を見せる。
 後進には「誇りを持って携われる仕事だと思う。その誇りが楽しみになる」とエールを送る。
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 いいやま・はるゆき 1962年生まれ、59歳。千葉大学園芸学部造園学科を卒業後、造園会社勤務を経て、89年に飯山造園入社。2006年に同社代表取締役に就任。11年に富山県緑化造園土木協会副会長に就任し、現在に至る。舟橋村創生プロジェクト総合推進会議委員も務める。趣味は山歩き。県内外の山を楽しんできたが「富山の山が最高だと思う」。高岡市清水町在住。

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