大阪府と大阪市が大阪・夢洲への誘致を目指すIR(統合型リゾート施設)の事業者公募で、参加を表明しているMGM・オリックスコンソーシアム(MGMリゾーツ・インターナショナル/オリックス)が7月20日、具体的な事業計画を示す提案書類を府・市に提出した。開業時に総額で1兆円規模を投資する方針で、2020年代後半の開業を目指すという。
府市は今後、9月ごろに事業予定者を選定する。
吉村洋文大阪府知事は、7月21日の定例記者会見で「国内外から多くの方が大阪を訪問して楽しめるように世界最高水準のIRを夢洲に誘致したい」と述べ、開業時の施設規模について「MICE施設は6000人規模の国際会議場、展示施設は将来的に大規模にするかを検討しながら2万平方b以上の規模となり、宿泊施設は10万平方b以上となる」と、提案を受けた1兆円規模の投資の主な内訳について説明した。また、投資額には事業者に求める約200億円の夢洲への鉄道延伸に関連するインフラ整備費も含まれる。
府市が誘致を目指すIRの実施方針では、展示施設について開業時に2万平方b以上、開業後15年以内に6万平方b以上、事業期間内に10万平方b以上とし、宿泊施設についても開業時に10万平方b以上(客室面積)、事業期間内に3000室以上とするなど、それぞれ段階整備を可能とする。国際会議場については開業時に整備することを求める。
22年4月ごろに申請する区域整備計画が国の認定を受ければ、23年度に土地を引き渡し、同年度以降の工事着手を目指す。
提供:建通新聞社