国土交通省岡山国道事務所は、2020年度に事業化した国道180号岡山西バイパスの西長瀬〜楢津間について、道路や交差点の設計、地質調査などの現地調査を今後本格化する。優先して進めている岡山環状南道路の進捗を見ながら数年先の工事着手を目指す。
事業区間は楢津東〜西長瀬の延長3・5`。既に高架化している笹ケ瀬川、JR吉備線、JR山陽本線以外の部分に高架の4車線道路を建設する。新幹線との交差部はアンダーパス化する。全幅は16・5b。
側道部に挟まれた本線部分の用地は完了している。地盤が軟弱な地区で施工時では多数の杭打ちや地盤改良が必要と見込まれるため、適切な橋梁形式や交差点形状などを詰めていく。
現在、詳細修正設計業務の委託手続きを進めている北長瀬高架橋の形式は上部工が7径間連続PC中空床版橋、橋脚は張り出し式7基。今後も順次、設計を委託していく。当該区間の全体事業費は330億円。
同区間は交通量が多く、渋滞が著しい楢津交差点、西長瀬交差点、野殿西町交差点が連続しており、アクセスをコントロールした4車線化により、東西方向も含め慢性的な渋滞の解消を目指す。
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提供:建通新聞社」