県東近江土木事務所は、自転車走行空間の整備を進めている湖岸道路(通称・さざなみ街道)の一部をなす県道近江八幡大津線の近江八幡市牧町の岡山を超える区間で、過年度に発注した業務成果においてブロック積擁壁が選定されていた箇所が、新たな埋蔵文化財が確認されたため、施工箇所範囲内で構造物の構造・施工計画を再検討する。
令和3年度第XBC4―3号近江八幡大津線補助道路整備設計委託の名称でオースギ(彦根市)が担当、120日間で業務をまとめる。業務内容は、道路詳細(修正)設計(A)L250bと補強土(テールアルメ、多数アンカー式擁壁)詳細設計一式。
自転車走行空間の整備は、琵琶湖岸の美しい景観を楽しみながら行なえるサイクリング「ビワイチ」が、19年11月7日に国土交通省自転車活用推進本部が指定するナショナルサイクルルート第1号に選ばれたことを受け、滋賀県がビワイチの全長約200qの内、整備が必要な約84qの整備を進めているもの。
東近江土木事務所管内では、大津市から湖北・木之本までの湖岸道路「通称・さざなみ街道」の一部をなす県道近江八幡大津線の近江八幡市野村町の野洲市との市境から同市牧町の湖岸白鳥川信号交差点までと、その先線長命寺町交差点までの主要地方道大津守山近江八幡線、更に先線の主要地方道彦根近江八幡線の東近江市栗見出在家町の彦根市との市境となる愛知川橋まで。
この内、同土木事務所では、近江八幡市野村町の市境から同市津田町の長命寺橋手前までの区間で、「ビワイチ」を安心して楽しめる自転車走行空間整備事業を計画。
現在、近江八幡市牧町地先で、さざなみ街道では数少ない湖にはみ出した岡山を越える峠道(約1q)で工事を実施している。
提供:滋賀産業新聞