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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/07/19

【群馬】嬬恋西部地区22年度の事業化へ近く計画策定委託

県吾妻農業事務所農村整備課は嬬恋村田代地内で、嬬恋西部地区農地整備事業を計画。幹線農道の補修を内容に2022年度の事業化を目指して、構造物や路面など施設の機能診断調査や機能保全計画策定などを進める。業務は近く指名競争入札で委託する考え。21年度事業費は1000万円を確保している。業務の履行期間は約6カ月を予定している。
嬬恋西部地区は、1970年から78年にかけて国営農用地開発事業嬬恋西部地区として築造された3500mの幹線農道。幅員は約6m。全線を対象に、状況に応じた補修や補強、更新が必要になる箇所を調査するとともに点検診断を行い、農道保全対策計画を策定する。2022年度の事業化を目指しているため、補助金審査や計画審査会の手続きは21年度内に完了させる。順調に進めば実施設計を22年度、23年度には計画に基づいた対策工事に着手する。
同農道は、大型トラクターなどの農耕車輌や農作物を搬出する大型トラックが利用。効率的な営農や迅速な集出荷に欠かせない道路となっている。受益面積は90ha。
整備が完了した1978年から40年以上が経過し、大型車輌の通行量増加の影響、経年劣化による舗装路面の亀裂や損傷、排水構造物の損傷などが著しくなっている。
部分的な補修での対応が厳しい状況になりつつあり、嬬恋村が群馬県に整備を要望。村道として管理をしていたが県と協議を行い、農山漁村地域整備交付金を受けるため農道として管理し事業に取り組む。構造物および路面状況の点検診断を実施し計画的な保全対策を行うことで、長寿命化と維持管理コストの削減を図るねらい。
なお、嬬恋村の大笹地区でも同様の農地整備事業に2012年度から取り組んでいる。路面整備6400mおよび橋梁補修・補強6カ所について22年度には整備完了を迎える見込み。