トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(岡山)
2021/07/16

【岡山】岡山河川 旭川の堤防改修

  国土交通省岡山河川事務所は、直轄管理河川事業として岡山市内で旭川の堤防改修を進めており2022年度以降、平井地区・福島地区の天端嵩上げなどを実施する方針。
 堤防改修の全体延長は平井地区が1300b、福島地区が1200b。いずれも20年度に川側の護岸工と断面拡大に着手しており、21年度の完了を目指し施工中。予算が確保できれば22年度以降、川裏と天端の断面拡大を進めていく。平井地区・福島地区とも堤防高は現況より1b程度高くし、天端部の幅は現況と同じため分断面は4b程度拡幅する。
 旭川の改修は下流側から順次進めており、市街地で大きな被害が想定された出石地区は先行整備し20年度で完了した。今後、相生橋より上流の岡山城周りとなる内山下地区の右岸の延長300bの整備に22年度以降着手する方針。お城周辺の文化財を保護するため、史跡には堤防をかぶせず川側に大型積みブロックで8b張り出して新たに築堤し、高さも現行より1b上げる計画。景観に配慮して表面は野面石の乱積みを採用することが決まっている。内山下地区の整備期間には2〜3年を見込んでおり完了次第、下流の小橋地区の延長500b、二日市地区の延長1000bの改修に移行する。
 吉井川については、最下流の九蟠地区、西幸西地区で高潮護岸を整備中。堤防を嵩上げするとともに沈下を防止するため川側と川裏に矢板を打設する耐震工事を進めている。川側と高潮対策は全て発注済みだが、川裏の耐震工事は未着手の箇所が残っている。九蟠地区は堤防高を現況より0・4b上げ、天端幅を約2・5b拡幅する。西幸西地区は堤防高を現況より0・9b上げ、天端幅を約3b拡幅する。6月末時点の整備進捗率は九蟠が約67%、西幸西が約50%。
 今後、この川裏の耐震化を進めながら、めどがたった段階で上流側の西大寺地区右岸延長6300bの断面拡大に着手したい意向。

提供:建通新聞社