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　城本重博氏が、２１年度の国土交通大臣表彰、建設事業（建設業関係）功労者に輝いた。多年、建設業に精励し、関係団体の役員として地方業界の発展に寄与した功績が称えられた。若手技術者の育成や適正価格の実現に全力を注ぐ氏に、喜びの声を聞いた。
　◆驚き　受賞については「なんで自分が、という驚きが一番。これまで支えてもらったみなさんに、とにかく感謝です」と正直な感想を述べる。続けて「未来に希望を持てる明るい建設業界の実現に向け、全力で取り組んでいきたい」と決意を新たにする。
　◆やる気　担い手の確保が何よりも重要と考え、若手および女性技術者の育成に力を注いできた。新卒の採用や、異業種からの女性社員の転職にも積極的。社内には総務から技術職へ移り、今では現場を常駐で担当、一級土木施工管理技士にも一発合格した女性がいるとのことで「要はやる気一つ。その潜在能力を発揮させてあげるのが大事」と強調する。
　◆ＩＣＴ　今後の土木施工において、ＩＣＴは必要不可欠だが「まだまだハードルは高い」と実感を込める。自社ではすでに３次元データを作成、活用するなど施工効率向上を図っており「使い方が分かると面白い。上手く活用すれば時間、費用の節減、施工性の向上に繋がる」とした上で「まずは社内で定着させ、業会内でも勉強会をどんどんしていきたい」と意欲を示す。
　◆改善　建設業界の健全な発展のために、受注における適正価格の実現は大きな課題。「ダンピングによる過度な価格競争ではなく、適正価格による適正利潤を確保することが重要」とし、発注者、受注者一体となった環境の改善を目指す。
しろもと・しげひろ
６２歳　冨士土建代表取締役社長　鯖江市水落町在住
【履歴】
〈所属団体〉
鯖江建設業会　代表理事
鯖江環境整備協同組合　理事長
福井県建設業協会　常任理事　土木農林舗装委員長
鯖江市防火協会　副会長
南越法人会　常任理事
福井県土木施工管理技士会　監事
建設業労働災害防止協会福井県支部　常任理事
〈所属団体歴〉
鯖江青年会議所　理事長
日本青年会議所ブロック協議会　運営事務
南越法人会青年部　会長
〈表彰〉
１６年５月　全国建設業協会会長表彰
１９年９月　全国建設業団体連合会会長表彰
２０年１月　鯖江市より自治功労賞表彰
２０年６月　全国法人会総連合会会長表彰
２０年１１月　武生税務署長納税表彰