羽咋市は、のと里山海道千里浜インターチェンジ(IC)周辺にある県道若部千里浜インター線沿いの用地活用へ向け、民間事業者から幅広く意見や提案を求めるサウンディング型市場調査を実施する。商業・観光系施設の整備を想定しており、10月に公募型プロポーザル方式で事業者を募集する。
16日に開かれた市議会全員協議会で市側が事業概要を報告した。
対象用地は、沿道活用型交流拡大区域に位置づける羽咋勤労者総合福祉センター向かい側の山林約1・1ヘクタール。7月下旬に市場調査の実施要項を公表、9月に個別サウンディングを行う。並行して用地取得も進める。参加者からは土地利用のアイデアや可能性、事業スキームなどを聴取。隣接する住環境育成地区を含めた提案も募る。10月に事業者の募集を開始、来年1月をめどにプレゼンテーションを経て最優秀提案者を選定したい考え。
市が、道の駅「のと千里浜」東側に広がる山林一帯で構想する開発エリアの全体面積は約12ヘクタール。このうち約3ヘクタールを対象に、市が宅地約20区画(60〜80坪)を整備するとともに、都市計画道路宇賀線(延長350メートル)、生活道路(同200メートル)2路線を築造する。8月以降に住民説明会の開催や用地取得などに取り掛かり、22年夏ごろの造成着手、23年春ごろの分譲開始を目指す。
残る土地の利用については、民間による戸建て住宅などの誘導を視野に入れ、将来的には市の分譲分を合わせ200戸程度の住宅地の形成を構想している。商業・観光施設などとの相乗効果により、新たなにぎわいを創出したい考えだ。