トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2021/07/19

【滋賀】県南部土木 国道477号野田橋の耐震工事

 県南部土木事務所は、野洲市野田地先に架かる「野田橋」の耐震工事を計画、この詳細設計を年度内に完了させ、工事の着手については、来年度の出水期以降を予定している。「滋賀県国土強靭化地域計画」に基づく防災・減災目的の既存橋耐震化の一環。
 耐震化の施工内容は、落橋防止工を優先的に行うとしており、設計の中でどのような工法で進めていくか検討していくが、一般的な考えとして橋梁の落橋防止構造の一つで、地震時に橋梁上部工が落下することを防ぐだけでなく、地震時の衝撃を確実に緩和できる落橋防止構造の緩衝チェーンや鋼製のブラケット、橋台からの落下を防止する対策として沓座拡幅、周りに鉄筋を立て、コンクリートを打ち込むことで、地震に対抗する強度を上げる橋脚巻立て工などが考えられている。
 「野田橋」は、野洲市野田地先を通る国道477号に架かっており、昭和58年に架設された橋台2基・橋脚2基を備える橋長72・5b、幅12・8bの3径間。上部工形式は単純PCポステンT桁橋、下部工形式は橋台が逆T式橋台、橋脚が逆T式橋脚、基礎がPC杭となっている。また、同事務所は、第3次緊急輸送道路に指定されている同橋の耐震基準が昭和55年のものになっているため、阪神淡路大震災において得られた教訓も踏まえ、今回の耐震設計では12年度(平成24年度)の最新基準で進め、万全な対策を実施する。
 なお、この詳細設計は、東洋技研コンサルタント滋賀営業所(大津市)が担当。

提供:滋賀産業新聞