建通新聞社(神奈川)
2021/07/16
【神奈川】藤沢市 村岡公民館改築 実施設計着手へ
藤沢市は、村岡公民館改築の基本設計を進めており、8月に住民説明会を開き、意見を踏まえた上で10月ごろに実施設計に着手する考えだ。基本・実施設計は小林建築事務所(厚木市)に一括して委託。完了期限は2022年9月30日までを予定している。
住民説明会は8月7、8日に開催。進捗状況や6月の市議会定例会子ども文教常任委員会で報告した浸水防止対策と諸室配置(間取り)案などについて説明し、意見を募る。
浸水防止対策では、1階床部分の標高を浸水想定レベル(最大・標高10・55b)より高く設定するとともに、基礎部分の周囲と市道に接する部分を盛土により嵩上げする手法で浸水防止を図ることが、最も効果的であるとの判断に至った。
建物配置プランは、3案(A〜C)に絞り込み、建設検討委員会で協議。@建物南側の空地や雨天時にも活用可能なピロティが配置され、基本理念・基本方針を最も具現化しているA想定を上回る浸水被害があった場合にも指定緊急避難場所としての機能を確保できる配置であるBバリアフリーに配慮した構内動線が確保されている―などの理由からC案を基本として、建物内の諸室配置を検討する。
諸室配置では、1階にピロティ、光のテラス、緑のテラス、風のテラス、防災倉庫、図書室、学習室、事務室、地域包括支援センターなど、2階に体育室、調理室、団体活動室、談話室、実習室、和室、子ども室など、3階に多目的ホール、音楽室、談話室などを計画している。
新施設の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ3200平方bを想定。22年度は予算調整や工事発注の手続きを進め、順調ならば23年度の議会承認を得て、建築工事に着手する。2カ年をかけて整備し、25年度の供用開始を目指す。
新施設の建設地は、村岡地区内にある十二天公園の向かいの敷地約5600平方b。村岡東1ノ5ノ8の一部他で、市土地開発公社が所有している。提供:建通新聞社