自由民主党富山県議会議員会の稗苗清吉会長ら役員は15日、県庁に新田八朗知事を訪ね、富山児童相談所の機能強化を要望した。
富山市東石金町地内の富山児相は1981年に開設し、規模がRC造2階建て延べ1165・89平方メートル。老朽化に加え、保護福祉司の増員により施設全体や駐車場が手狭となり、拡充整備が課題となっている。
稗苗会長は「少子化の時代、多様な子供たちの生活環境、中核市である富山市との連携を踏まえ、5項目にわたって要望を行う」と述べ、新田知事は「6月に検討委員会を設置し、ハード整備をはじめ関係機関との連携などソフト面についても意見をいただいた。他県の状況を調査した上で、年内をめどに基本方針を決定したい」との考えを示した。
要望内容では、配偶者暴力相談支援センター機能、児童心理施設や児童家庭支援センターの関係施設機能を包括的に扱うことができる複合的な拠点として整備することを求めた。このほか、県東部9市町村との連携強化、福祉専門職の正規採用などを盛り込んだ。