県警察本部は、警察体制の強化と県民の利便性向上を図るため、老朽化の著しい香取警察署について、仮設庁舎を整備した上で香取市北2―1―1の現在地において建て替える。建物は庁舎棟と車庫棟で構成。規模は、庁舎棟がRC造4階建て延べ約3668u、車庫棟がRC造2階建て延べ約754u。総事業費は約36億1500万円を見込む。2021年度は設計業務を簡易公募型指名競争入札で発注する予定。8月下旬に公告し、10月中旬の契約を目指す。
基本設計と実施設計を一括で発注し、設計工期については約20か月を見込む。設計費については、6月補正予算案に基本設計業務委託費8230万円を計上したほか、実施設計業務委託費として1億8800万円の債務負担行為を設定した。
21年度に基本設計、22年度に実施設計を行い、22年度に移転先となる香取市有地の既存施設を解体。解体後、23年度に仮設庁舎を整備。23〜24年度に既存庁舎の解体工事を実施し、24〜26年度に新庁舎を建設する。
仮設庁舎は、現地から北側に約1・5q離れた香取市有地に整備する。敷地面積は約2200uを見込む。建物規模は軽S造2階建て延べ約1500uの予定。
香取警察署の既存庁舎は1975年の竣工。建物規模はRC造3階建て延べ約1582u。建築の元施工は石井工業。
★(中見出し)富津署と旭署/の整備も推進★
警察署の整備では同署のほか、富津警察署と旭警察署の整備が予定されている。富津警察署は移転改築、旭警察署は現在地で建て替える。富津警察署は、6月9日に開札した簡易公募型指名競争入札で、実施設計業務を荒井設計事務所(君津市久保4―4―20)に9300万円(消費税抜き)で委託した。履行期限は22年2月28日。23年1月に着工し、24年9月の完成を目指す。総事業費は23億3000万円を見込む。建設場所は富津市佐貫112番地先の旧佐貫中学校跡地。
建物は庁舎棟と車庫棟で構成。規模は庁舎棟がRC造4階建て延べ約2640u、車庫棟がS造2階建て延べ約650u。
また旭警察署は、建築後40年以上を経過し老朽化・狭あい化が著しいことから、現在地(旭市ニ1―1)で建て替える。建物は庁舎棟と車庫棟で構成。規模は、庁舎棟がRC造5階建て延べ約2900u、車庫棟がS造2階建て延べ約785u。実施設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)が担当。
事業費については、当初予算に2億3558万6000円を計上するとともに、21〜23年度を期間とする限度額20億6800万円の債務負担行為を設定した。
6月22日に建築工事の一般競争入札を公告。9月1日に開札となる。電気設備と機械設備の2件は別途発注の予定。