智頭町大背にある旧那岐小学校の改修工事が発注に向けて大詰めを迎えた。町は今週末をめどに発注方針を決め、来週にも工事公告して8月に入札する。工事費2億円。
旧小学校を改修して宿泊と防災機能を併せ持った地域拠点に再生する。目玉は薪ボイラーを設置した温浴施設。ドミトリー(相部屋)形式の宿泊スペースも配置する。
昨年8月に基本・実施設計をようび(岡山県西粟倉村)に委託。地元を主体に改修内容を練ってきた。計画では旧小学校建物の木造2階建て1997平方bをリフォーム。南側の旧図書室部分は入浴施設に改修するほか、東側は高齢者のミニデイスペース、調理室を整備する。
2階には4人部屋(×2)、2人部屋(×2)やドミトリー8人分を含め20〜25人の宿泊スペース、コワーキングスペースを配置。また、ソーラー設備も設置する。
改修内容は大浴室の熱源に使用する薪ボイラーの機械設備がメイン。発注にあたり、町の上層部は「町内(業者)でも施工できる」と話し、町内業者が工事に携わることを優先する。また、県東部建築A級とのJV施工も考えられそう。
今後のスケジュールは、早ければ来週に工事発注し、8月旧盆前までに開札。臨時議会で工事請負契約に同意を取り付けた後、9月から着工して年度末までの工期で改修工事を進める。
日刊建設工業新聞