美作市は、防災施設整備候補地調査業務を大成コンサルタント(美作市)に委託した。市庁舎や文化センターの移転新築のほか、周辺に防災公園も一体的に整備するための候補地調査で、8月末までに適地を選定する。調査結果がまとまれば議会特別委員会の審議を経て候補地を決定し、順調に進めば2022年度から設計着手など具体化し、24年度末完成を目指して大規模事業が動き出す。
調査では候補地となっている北山、中尾、豊国原の3地区内の現地踏査、与条件把握、概略設計図書作成などを8月末までにまとめ、移転新築候補地を選定する。概略設計図書にはどの程度の造成レベルとなるかのボリューム比較検討などを含む。
6月議会では、総合防災施設調査費330万円を補正予算に計上し、今後の審議の場として議会に「市庁舎・文化施設・防災公園建設特別委員会」を設置。さらに「市総合防災施設整備の促進に関する条例」を可決し、取り組みを進めた。
現市庁舎は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ3228平方bで1979年に建設されているが、11年の耐震調査で大地震による倒壊の恐れありと診断。隣接する文化センターについても老朽化が著しいため、庁舎と合わせ、防災公園も配置し災害時の拠点とする。
現時点での移転新築計画規模は、敷地面積1万5000平方b程度、建物は延べ床面積7000平方b以上とするシミュレーションがあるが用地選定前のものであり、実際の候補地が決まるまでは詳細未定の要素も多い。建設費は合併特例債の活用を想定しており、24年度が期限で工事規模からも着手から複数年度が必要となるため、手続きが順調に進めば具体的な測量や設計などを進めていく。
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提供:建通新聞社」