美浜町は13日、「電池推進遊覧船建造工事」に係る公募型プロポーザルの実施を公告した。参加表明書の提出は20日まで、契約予定者の決定は8月中旬を予定する。
町の観光事業の目玉となる三方五湖を周遊するための遊覧船(2隻目)を建造する。現在建替えを行う早瀬地係の新レークセンターを発着点として、施設・遊覧船ともに再生可能エネルギーを利活用し誘客機能と脱炭素化への取組みを兼ね備えた事業となる。
当業務では、電池推進遊覧船の詳細設計と付随する業務(デザイン)、電池推進遊覧船建造、その他建造に必要となる機器・設備の調達・設置、系統連系に必要な工事や関係機関への届出手続きを行う。船体デザインは3パターン以上の提案を求めている。遊覧船の要件は、以下の通り。
▽旅客定員40名
▽総トン数20トン未満(クラスJCI)
▽デッキを含む船内をフラットにするなど、乗船客の利便性を考慮した開放感ある構造
▽乗船客がゆったりとくつろげる空間で、客席等含む内装は自然の素材をモチーフにした温かみのあるデザイン
▽バリアフリー対応(車椅子利用者も使用可能なトイレを設置など)
▽主要寸法の目安は全長18メートル、全幅3・65メートル、全高さ2・20メートル
▽主要材質はFRP製
▽各種制御ボックス等は可能な限り軽量化
▽最大船速、10ノット目標
▽バウスラスター等を駆動させるための太陽光パネルを配備
▽EV車用急速充電器を用いた急速充電機能
▽小型船舶操縦士免許で操船できること
▽夜間航行可能な機能
参加資格は過去に総トン数14トン以上、長さ18メートル以上でFRP製、40名以上の定員を有する船舶を建造した実績を有し、幅12メートル以上、長さ18メートル以上の船舶建造設備および建造した船舶のメンテナンスができる設備を有する者など―。
提案上限額は2億850万円(税含む)。工期は359日間を予定している。