大阪市は、2025年大阪・関西万博の玄関口となる新駅(仮称)夢洲駅から万博会場までの駅前エリアを民間事業者の提案などにより整備する夢洲駅補完施設等整備事業のプロポーザルで、申し込みがなかったことを明らかにした。今回の公募結果を2025年日本国際博覧会協会に通知し、今後協会が主体となって工事を発注する場合も含めて、これからの進め方を引き続き協議する。
駅と会場をつなぐ広場空間や階段などの付属施設(=駅補完施設)を設置した後、万博開催後にまちの魅力を高める施設(親水空間、宿泊機能など)を設ける方針だ。
このため、夢洲駅に隣接する駅前エリアの土地を借り、駅補完施設とまち魅力施設を整備する事業用定期借地権設定契約となり、賃料は月額1259万円以上(事業予定者が提案)、賃貸借期間は26年4月1日から30年以上50年未満の範囲内としていた。
提案内容は▽全体コンセプト▽景観デザイン▽動線と配置計画▽個別施設計画▽資金計画と収支計画▽最先端技術の活用によるスマートなまちづくりに関する取り組み▽まち魅力施設▽規模・施設管理運営の考え方―など。
物件所在地は大阪市此花区夢洲中1ノ1ノ20、夢洲東1ノ2ノ1。土地面積は3万3044・77平方b。
当初のスケジュールによると、市と事業予定者は9月末に基本協定、事業用定期借地権設定契約を締結、22年度に博覧会協会が用地を引き渡し、駅補完施設は21〜22年度に設計、22〜24年度に整備、24〜25年度に活用、まち魅力施設は26年度以降に整備、運営する予定だった。
提供:建通新聞社