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　神奈川県県土整備局は、熱海市伊豆山地区での土石流災害を受け、現在、県内で盛土工事中の現場22カ所について、安全性を確認するため、事業者への聞き取りと、県職員による現地調査を実施する。必要に応じて、是正指導する方針。
　現地調査は、工事箇所を所管する各土木事務所が担当する。対象は、横須賀、三浦市各４カ所（横須賀土木事務所）、茅ケ崎市４カ所（藤沢土木事務所）、厚木市３カ所（厚木土木事務所）、座間市１カ所（厚木土木事務所東部センター）、相模原市３カ所（厚木土木事務所津久井治水センター）の他、川崎市１カ所（横浜川崎治水事務所川崎治水センター）、小田原市、箱根町が各１カ所（県西土木事務所小田原土木センター）の計22カ所。
　一方、県環境農政局は、盛土工事３件を含む林地開発許可工事70件のうち、68件の安全性を確認した。未確認の残り２件はいずれも盛土工事ではなく、林地開発許可工事分となっている。うち１件は現在事業者に工事の状況を確認中。もう１件は事業者が倒産しているため、現地調査を行う。ともに今週中に確認作業を終える予定。
　県内で２０００平方�b以上の盛土を行う場合は、「神奈川県土砂の適正処理に関する条例」により、知事の許可を受ける必要があり、土砂の流失を防止する排水施設の設置などが義務付けられている。工事施工中と完了時には、工事が適正に行われているかどうかを、県職員が現地で確認する。提供:建通新聞社