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　国土交通省は、２０２１年度の「防災・減災対策等強化事業推進費」対象事業として愛媛県の肱川水系肱川・久米川の築堤工や、日の地川他１渓流、今郷川他１渓流の法枠工の整備を採択し、合計約８億９７００万円を配分した。事前防災や再度災害の防止のための公共事業に配分する予算で、事業主体は３件とも愛媛県。
　肘川では「平成30年７月豪雨」により甚大な浸水被害が発生。肘川水系河川整備計画に基づき、再発防止のため、築堤工事を実施している。今回の推進費を活用し、大洲市菅田町菅田他の右岸側約７００�b、左岸側約１�`を施工する。事業費は約14億７６００万円。国費８億１２００万円を充てる。
　宇和島市吉田町白浦の日の地川他１渓流は、日ノ地川砂防激甚災害対策特別緊急事業全体計画書などに基づいて、土砂災害を防止するための砂防設備を整備している。21年度に法枠工を実施する。事業費は１億１０００万円で、国費６０５０万円を投じる。
　宇和島市吉田町法花津の今郷川他１渓流は、今郷川砂防激甚災害対策特別緊急事業全体計画書などに基づき砂防設備などを整備している。21年度には法枠工を実施する。事業費は４５００万円で、このうち国費が２４７５万円。
　３件とも21年度に関係者と合意したことから、推進費を活用して工事を進める。
提供：建通新聞社