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建設新聞社
2021/07/09

【東北・宮城】三菱UFJ・安井・ISSJVが候補/仙台市中央卸売市場の再整備調査

 仙台市は、公募型プロポーザルの手続きを進めていた中央卸売市場の再整備に向けた調査検討業務の受託者選定について、三菱UFJリサーチ&コンサルティング・安井建築設計事務所・アイ・エス・エスJVを受注候補者に特定した。
 プロポには3者が参加。審査の結果、500点満点中456点を獲得した同JVを選定した。今後、早ければ月内に契約する方針だ。委託上限額は1738万円(税込み)。
 中央卸売市場は、1960年12月に業務を開始し水産物、青果、花きを取り扱っている。現在の施設は、本場が若林区卸町4の3の1地内の敷地17万9753平方bにあるS造2階一部3階建ての水産棟、S造2階建ての青果棟、RC造地下1階地上6階建ての管理事務所などで構成する総延べ8万9584平方b。
 花き市場は、宮城野区苦竹4の1の20地内の敷地2万6268平方bに建つS造2階建ての卸売場、RC造2階建ての管理棟などからなる総延べ1万0774平方b。
 市では、昨年6月に施行された卸売市場法の改正に伴い、今後のあり方を見据えた再整備を立案。これまでに2019年度に調査研究業務を流通研究所・アール・アイ・エーJVに委託したほか、20年度からは市場関係者を対象に取り扱い数量などのヒアリングを行った。
 今回の業務は、再整備検討に向けた基礎資料の補足を行った上で、建て替えまたは改修案の作成などを行うもの。建て替えについては花き市場統合の有無や現地もしくは移転など4案程度を想定し、適合する法令や条例などの洗い出し、実現可能性および想定事業費の推計、想定スケジュールなどを計画。
 改修は設備・配管などを全面的に更新することを前提に、建築分野等の付帯工事を必要最低限とする案と免震化改修を併用する場合の2案を提示。改修についても想定事業費やスケジュールなどの洗い出しを行う。
 全体履行期限は22年3月25日までで、検討内容補足は今年9月上旬までをめどに、建て替えもしくは改修案については22年1月中旬までの実施を予定している。

 提供:建設新聞社