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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/07/09

【群馬】県中之条土木は県道植栗伊勢線の龍ヶ鼻橋付近で掘削

県中之条土木事務所は、上信自動車道へのアクセス道路として県道植栗伊勢線の拡幅改良を進めている。吾妻川に架かる龍ヶ鼻橋付近で計画する1万立方mを超える掘削工について、条件付き一般競争入札で近く公告する。2020年度に南波建設(東吾妻町)の担当で一部着手しており、継続して切土区間の整備を行う。ICT土工の対象となり、工期は10カ月程度を見込んでいる。設計は技研コンサル(前橋市)がまとめた。
植栗伊勢線の拡幅改良は、中之条町中心地から上信自動車道植栗・中之条インターチェンジへのアクセス道路として整備するもの。現道は幅員が狭小で急カーブ・急勾配区間があり、車両の通行に危険な状態なため、線形改良と拡幅に取り組んでいる。途中の吾妻川を渡る龍ヶ鼻橋は177mの新橋へ架け替える。
近く公告するのは、東吾妻町植栗地内にある架替工事中の龍ヶ鼻橋右岸側から植栗交差点までの区間。切土部分となる掘削工事は2020年度に着手。21年度は延長120mを対象に1万1000立方mの掘削工を実施する。また平ブロック張120uと46・5mの水路工も行う。なお、年度内発注案件としては、龍ヶ鼻橋のA1橋台や落石防護柵の補修なども計画されている。
植栗伊勢崎線の拡幅改良は13〜26年度を事業期間として進めている。防災拠点である中之条町役場および高山村役場と、上信自動車道とを結ぶ緊急輸送道路となっている同路線を整備することで、急勾配および急カーブの解消など通行性を向上させる。
改良延長1700mのうち、植栗・中之条インターチェンジから龍ヶ鼻橋交差点までの1200m区間を1期工区とし、その先のJR吾妻線踏切を越えて伊勢町下交差点の国道145号までの500m区間を2期工区として事業を展開している。
これまで1期工区の工事を進めており、18年度の龍ヶ鼻橋右岸の函渠工事を皮切りに、19年度に龍ヶ鼻橋右岸側の切土工事および龍ヶ鼻橋P1橋脚工事、20年度はインターチェンジ接続部の函渠工事や龍ヶ鼻橋のP2橋脚・A2橋台などを発注している。