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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/07/08

【群馬】県東部農業事務所農村整備課は大久保地区で工事推進

県東部農業事務所農村整備課は、太田市内の大久保地区に広がる約125haの雨水排水対策として調整池整備および排水路工を行う。2021年度は容量約2000立方mの調整池築造2カ所、排水路工延長1120mを整備する。事業費は約2・5億円。調整池3は指名競争入札、調整池4は一般競争入札での発注を見込む。排水路工は支排4号線を530mで指名競争入札、支排5号線は590mで一般競争入札で行う。全て9月ごろの発注を目指す。測量設計業務はいずれもプロファ設計(伊勢崎市)が担当した。
同地区は北関東自動車道太田薮塚インターチェンジ南側に位置。周辺に雨水を排水する河川がないため、大雨時に湛水被害が発生している。対応策として、調整池5カ所、約1万mの排水路を整備する。16年度に事業着手した。工事は3工区に分けて実施、薮塚本町南小学校(大原町2201−1)南西側はA工区、太田薮塚インター南側がB工区、同インター西側をC工区に位置付けている。22年度の完了を目指す。
21年度はC工区で調整池3および4を築造する。調整池3は、水深0・8m、池敷面積2055u、容量2100立方m。調整池4は、水深1・3m、池敷面積1930u、容量3100立方m。地下浸透式とし、底面に厚さ50pで山砕のフィルター材を敷く。法面は勾配1対1・5の土羽で仕上げる。発生土は他の公共工事で活用する。また、転落防止で池の周囲に高さ1・2mの亜鉛メッキ製フェンスを設置する。5カ所計画している調整池は3カ所が完成。未整備はC工区のみとなる。
排水路は調整池へ集水できるようにGPU、自由勾配側溝を併用して整備する。75m間隔でグレーチング付きの管理ますを設ける。GPUと自由勾配側溝は開渠とし、農地の出入口のみ蓋を設置する。設置場所については地権者と立ち合いを行って決める。
排水路は全体計画約1万mのうち、19年度末までにA工区の全区間とB工区の一部で約3500mが完了。B工区は20年度に石川建設(太田市)と石橋建設工業(太田市)が約1300mを施工し、完了させた。21年度にC工区の約1100mを対象に工事を進める。22年度に残る約2500mで排水路工を実施し、同地区の雨水排水対策は完了する見通し。