線状降水帯が発生し県内は7日早朝から雨が強まり、県は災害対策本部会議を県庁で開いた。日本海に停滞した梅雨前線の影響で、10日にかけて大雨の恐れがあり、平井伸治知事は「土中雨量の累積も気にしなくてはならない」と述べ、静岡県熱海市で起きた土石流災害を念頭に警戒を呼び掛けた。
県土整備部によると7日午前10時10分現在、公共土木施設に被害はなく、調査を続けている。ただ、由良川水系の亀谷川や大倉川、円城寺川、北条川が冠水した。県内10河川には河川水防警報を発令した。土砂災害についても調査中とし、県下15地域に警戒情報を発令している。
また、農林水産部は熱海市の例を踏まえ、5日からの林道や林地開発地を対象に緊急一斉点検を継続している。
会議は大雨警報が発表された県下8市町ともオンランインを結び、大山町の竹口大紀町長は道路に冠水したカ所があり、規制している説明。その上で、大山町建設業協議会と連携して警戒態勢に当たりたいと報告した。
日刊建設工業新聞