NSGグループの新潟工科専門学校(新潟市中央区長潟2−1−4 仁多見透校長)と小柳建設(三条市東三条1−21−5 小柳卓蔵代表取締役社長)は6日、「ホロストラクションを中心とした産学連携活動に関する協定」締結式を執り行い、建設デジタルトランスフォーメーション(DX)の最先端となる技術者を育成することなどを確認した。
締結式では、まず仁多見校長がコロナ禍の中で、働き方がテレワーク中心となるなど生活様式が大きく変化してきたとし「建設業は現場での施工管理をなかなか変えられなかった。小柳建設はMR(複合現実)技術による3次元モデルなど全国に先駆けてDXを導入し、今後発展する技術についていける人材を育てないといけないと感じた」と説明。また、22年4月には建築デザイン科にVR・デジタルコース(2年制・25人/年)を新設する。仁多見校長は「実務という形で現場での実体験を積み、業界が求める人材を輩出していきたい」と目を細め、デジタル化を進めていく環境づくりに力を込めた。
一方、小柳社長は地域貢献を重ねて強調し「教育のフィールドにチャレンジできることになり、うれしく思う。教育とリアル現場の齟齬(そご)が発生していたが、未来の技術者、優秀な人材を共に創りあげたい。持続可能な地域社会の実現に寄与していく」と前を見据えた。当面はインターンシップの形で連携していくという。
ホロストラクションはMR技術を用いて、施工検査の効率化と事業経過の可視化を可能とする先端技術の1つとして注目を浴びている。