金沢市が新たな工業用地として整備を進める第5次安原異業種工業団地の第1期分譲地に進出するイコマ・メカニカル(金沢市打木町東、生駒潤一代表取締役社長)、サンワマシナリー(同、山下篤史代表取締役社長)、アルク(同、松村茂由代表取締役)の代表が6日、金沢市役所を訪れ、山野之義市長に工場などの建設計画を報告した。
建設計画によると、金属製品製造業のイコマ・メカニカルは、同団地内で操業中の本社、プレス、洗浄、溶接の各工場を統合し、新本社工場を建設。規模はS造2階建て延べ9940平方メートル。敷地面積は1万6500平方メートル。今月末の着工、来年3月末の完成、7月からの操業を予定する。投資額は土地、建物、設備含め約25億円を見込む。
生産用機械器具製造業のサンワマシナリーは、同団地内で稼働する2つの工場を統合し、新工場を建設。規模はS造平屋建て3860平方メートル。敷地面積は9839平方メートル。10月の着工、来年6月の竣工、7月からの操業を目指す。投資予定額は約8億円。
道路貨物運送業のアルクは、現在、同団地内の賃貸倉庫で事業を行っており、新たな物流倉庫を建設。規模はS造2階建て延べ1020平方メートル。敷地面積は3298平方メートル。ミサワホームの設計・施工で先月下旬に地鎮祭を行っており、来年4月の完成・操業を予定。投資額は土地、建物含め約3億5000万円。
3社はこのほど市と分譲に関する覚書を締結。報告には各社の会長らも同席し、計画の経緯や施設の特長などを説明した。報告を受けた山野市長は「安全第一に工事が進んでほしい」と話した。