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北陸工業新聞社
2021/07/05

【新潟】生産性向上へ調査、実用化を/県消波根固ブロック研究会/6社で設立総会

 激甚化・頻発化する自然災害への防災・減災に向け、河川・砂防・海岸・港湾等に使用される消波根固ブロックのより一層の活用と効率的・効果的なブロック性能や施工の研究・実用化を目指して会員と製造会員の計6社による「新潟県消波根固ブロック効率化研究会」が発足し、このほど新潟市内のホテルで設立総会が開かれた。
 会員はアドヴァンス(新潟市中央区川岸町)、プラフォームサンブレス北陸事務所(新潟市東区中野山)、防災工業北陸営業所(同)、菱和コンクリート新潟営業所(新潟市中央区川岸町)の4社および製造工場会員の種村建設(南魚沼市)と長栄工業(長岡市)の6社で、会長にはプラフォームサンブレス北陸事務所の乙川秀夫技術部長が就いた。なお、アドヴァンスは研究会の事務局を務め、製造工場会員としても参加する。
 今後は▽消波根固、護岸用ブロック等の性能、施工方法の研究および実用化▽効率性・安全性・省人化・工期短縮・環境負荷低減等から、工場での製作や現場への運搬が容易なブロックについては生産性向上に向け、製品化の調査および研究、実用化推進▽新潟県をはじめ関係官庁等に対する要望、意見交換および連絡調整―を予定。
 国土交通省は建設現場の生産性向上に向け、i−Construction(アイ・コンストラクション)を導入し、3つのトップランナー施策として▽ICT(情報通信技術)の全面的な活用▽規格の標準化(コンクリート工)▽施工時期の平準化―を推進。乙川会長は「規格の標準化(コンクリート工)に関連し、現場ヤードで製作、運搬、設置が基本となっている消波根固ブロックについて、運搬が容易な重量、形状、使用状況を調査研究し、製品化することにより、高齢化している工事現場の省力化、省人化、工期の短縮に寄与できる研究会にしたい」と意気込みを語った。

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