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日刊建設工業新聞
2021/07/05

【鳥取】浸水予測システム構築へ/北条川をモデルに試行

 流域治水に関連する災害対策基本法の改正(21年4月)を受け、県土整備部は北条川(北栄町)をモデルに浸水予測システムの構築に取り掛かる。気象庁の雨量予測を洪水流量に変換し、きめ細かな範囲で住民の避難行動に結びつける。
 改正災対基本法では、市町村が発令する避難情報の対象範囲を細分化するよう推奨。これまでの市町村規模の広範囲での発令から、危険度に応じて地区を絞り込んだ発令に見直された。
 今後、河川管理者は市町村に対して洪水時の浸水範囲や、タイミングの助言が必要となり、今回のシステムを助言する際のデータに活用する。
 システムは気象庁の降雨予測データを使用し、降雨量を洪水流量に変換。その上で越水カ所の浸水形態を計測する。
 同部河川課によると「システムを構築後、今年の台風シーズンから試行してみたい」と説明。浸水常襲地の北条川では北栄町米里地区を対象に試行する。
 関連経費は宇田川治水対策の検討と合わせ「6月補正」に1000万円を計上。近く担当の中部県土と米子県土に予算配分する。

日刊建設工業新聞