精密機械部品メーカーの佐藤製作所(桑名市東方509)は、桑名市東方に建設機械向け油圧制御機器や産業機械向け精密部品などの製造工場を建設する。桑名市役所で同社と市による「企業立地に関する基本協定締結式」が三重県の立ち合いで開かれた。
既設の「西第1工場」の南側に位置する1万7050平方bの社有地に「西第2工場」を建設する。規模は鉄骨造2階建て延べ約8000平方b。完全空調によるセミクリーンルームシステムを設ける。西第1工場と同様の精密部品を製造し、生産能力を向上させる。
今後、施工者選定や建築確認申請手続きなどを進め、2022年8月の操業開始を目指す。建物の設備投資額は約10億円を見込む。
締結式で佐藤製作所の佐藤敦社長は「建設機械向け部品は昨年の夏以降に受注が回復し、グローバルな視点でもインフラ投資の継続が見込まれることから、新工場による増産に踏み切った」と話した。
伊藤徳宇桑名市長は「新型コロナで多くの企業が影響を受ける中、新工場を建設してもらえることは心強い。地域の発展に向けて今後も協力してほしい」と期待した。
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建通新聞社