建通新聞社(神奈川)
2021/07/01
【神奈川】相模原市 脱炭素ロードマップを策定へ
相模原市は、「(仮称)さがみはら脱炭素ロードマップ」を8月に策定する。既存の取り組みを加速化、強化するなど、2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロの目標達成に向けた道筋を示す。
市では、昨年9月の「さがみはら気候非常事態宣言」で、50年の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す決意を表明した。今後、低炭素社会の実現を掲げた第2次地球温暖化対策計画の改定を進める計画。改定するまでの間、「低炭素社会の実現」を「脱炭素社会の実現」に転換するため、ロードマップを策定し、脱炭素社会の実現に向けた主な取り組みなどを示した。
これまでの取り組みの他、新たに市域外との広域連携による再生可能エネルギーの利活用、ESG融資による地域課題の解決に向けたプラットフォーム構築、都心に近接する中山間地域の豊かな自然環境を活用した脱炭素型ライフ・ビジネススタイルの推進を追加した。また、市の主な率先行動として、RE100の実現や市施設のZEB化などに取り組む。
RE100の実現は、電力会社の切り替えにより再エネ比率の高い電力の使用や、再エネ設備の導入を進め、市施設における調達電力の100再生可能エネルギー化を目指す。
市施設のZEB化は、施設の新設・更新時のZEB化の検討、太陽光発電設備を新たに50の市施設へ導入、エネルギー使用量の多い施設や高効率照明への変換により大きな削減効果が見込まれる施設を中心に、設置されているほぼ全ての照明の高効率化を目指す。
提供:建通新聞社