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北陸工業新聞社
2021/07/01

【新潟】新会長に丸山久一氏/県コンクリ診断士会が総会

 新潟県コンクリート診断士会は6月29日、21年度通常総会を新潟市中央区の新潟東映ホテルで開催した。役員改選では任期途中の地濃茂雄新潟工科大学名誉教授が退任を申し出、新会長に丸山久一長岡技術科学大学名誉教授が就任した。
 今年度総会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、役員他に限定した少人数によるオンライン形式で進行。会員145人に事前に議案資料を配布し、98人から有効な書面表決書の提出を受けた。議事では書面表決された20年度事業報告並びに収支予算、21年度事業計画や収支予算および役員改選の議案が報告され、出席者の採決を経て原案通り承認。
 10年近くに渡り会長を務め業界の発展に尽力した地濃氏は退任あいさつで「若手人材の中には優秀な方が多い。任期半ばではあるが、若手が中心となって業界を盛り上げてほしい。大変長い間ありがとうございました。色々な方々に出会えて財産になりました。心から感謝申し上げたい」と述べた。初代会長を務めた丸山氏も「いつまでも同じ体制で行くより、少しずつバトンタッチをしながら、できるだけ多くの人達とこの会を盛り上げたい」と若手の活躍や台頭に期待を込めた。
 21年度事業計画によると、コンクリート診断に関わる知識・技術・文化の向上に資するための事業として、10月に予定される現場見学会で複合劣化による損傷を受けた土木構造物の視察や補修事例を視察。また、技術セミナーとして8月に複合劣化の事例紹介、健全性の診察事例・補修対策事例の紹介、11月に現場見学会で視察した損傷事例や補修事例に対する意見交換等を予定。県内のコンクリート構造物に発生している診断技術向上と知識普及に関する事業として県建設技術センター研究助成事業への申請が採択され、現場見学会や技術セミナーなどを事業実施スケジュールに盛り込む。そのほか、今年度をめどにホームページのリニューアルを行い、会員およびコンクリート診断士会からの情報や賛助会員(法人等)とのリンクを貼るなどの内容充実に加え、会員への情報伝達の円滑化を目指す。
 総会に引き続き、新会長に就任した丸山氏が「塩害を受けたPC橋の耐荷性能とモニタリング」を演題に講演。この中で丸山氏は架替工事完了が大詰めを迎える国道18号妙高大橋について、▽塩害を受けたPC桁の耐荷性能の評価方法▽塩害を受けた橋の損傷状況▽橋のモニタリング▽橋の耐荷性能の推定▽維持管理のシナリオ―の5点に分けて説明した。

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