羽咋市は30日、JR羽咋駅前の旧商業施設マルシェ跡地で計画する「(仮称)羽咋駅周辺賑わい交流拠点実施設計・運営事業」について、公募型プロポーザル方式の募集要項と要求水準書を公表した。参加資格審査書類の受付期間は8月10日まで。官民対話や提案審査を経て11月下旬に優先交渉権者を決定する予定。
資格審査を通過した事業者には、10月4日までに提案書などを提出するよう要請。選定委員会による事業者へのヒアリングは11月中旬の実施を予定している。
市が所有する「交流・広場機能」に関する設計・運営などの各業務と、定期借地権方式による「商業機能」の整備・運営に携わる事業者を一括して募集。交流・広場機能の設計・運営事業に関する参考価格は▽設計業務8800万円▽工事監理業務2600万円▽維持管理・運営業務9500万円(年間)―で、建設工事費は約13億円。
応募できるのは、複数の法人で構成されるグループ。交流・広場機能の設計業務の参加資格は(1)1級建築士事務所の登録を受け、過去1年以上連続して事務所に在籍する1級建築士が5人以上いること(2)過去20年以内に元請けとして、延べ床面積3000平方メートル程度以上の図書館や屋内公園といった「地域交流機能」を有する公共施設の新築工事の実施設計実績を有すること―など。
商業機能には、過去10年以内に供用開始した延べ床面積500平方メートル程度以上の商業施設などに事業主体として参加した実績などを求めている。
交流機能には屋内公園やカフェを備えた図書・学習スペース、eスポーツ会場として利用可能なシェアスペースなどを配置し、S造3階建て延べ床面積3000平方メートル程度を基本とする。商業機能については、交流機能との合築や分棟なども事業者の提案とする。敷地面積は8240平方メートル。
設計完了後、市が施設本体工事を別途発注。24年7月ごろの供用開始を目指す。