徳島県病院局は県立中央病院ER棟増築の「基本設計における建築計画および構造計画」を公表した。各階の階高や面積、建物の機能、平面図、立面計画図とともに、増築部分の使用材料、免震動装置計画で3種類の支承構造を示している。地下地盤、主要箇所の載荷加重の数値も提示した。同工事をスムーズに進めるため、参考としてもらうことが狙い。近く建築工事をWTO政府調達協定対象案件の一般競争として発注する。質問などは入札公告後に提出期間を設ける予定。
建物概要は、ER棟増築が免震構造の鉄筋コンクリート造5階建て延べ6107平方b、渡り廊下棟増築が耐震構造の鉄骨造5階建て延べ317平方b(1階はピロティ)。改修する本館棟は免震構造のプレキャストコンクリート造地上10階地下2階建て延べ3万6677平方b、改修するエネルギー棟は鉄筋コンクリート造地上2階地下1階建て延べ1763平方b、改修する廃棄物・災害倉庫棟は同造平屋143平方b。
建築以外の工事(電気・管・空調)は総合評価の一般競争で発注し、いずれも今秋の着工を目指している。予算は本年度20億9700万円、2022年度までの債務負担限度額29億4800万円。工期15カ月で22年度中の完成を目指す。
建設地は徳島市蔵本町1ノ10ノ3。設計は日総建大阪事務所(大阪市中央区)と宮建築設計(徳島市)の共同企業体。
提供:建通新聞社