香川県は、サンポート高松への新県立体育館建設に向けて、県議会6月定例会に2022〜24年度の3カ年を期間とする限度額190億円の債務負担行為の設定を上程した。現在、施工者の選定方法などを検討しており、21年度中に建設工事を発注し、24年度の完成を目指している。
県では4月に実施設計の内容を公表。基本設計を基に照明や空調、音響などの設備機器の詳細を決め、内部の間仕切りを仕上げるとともに、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、スポーツ施設や劇場、展示場などの団体が策定するガイドラインを参考に感染症拡大防止対策を追加。建設工事費は、基本設計の段階で見積もっていた181億9000万円に、物価上昇分2億5000万円と建設地に残る旧護岸を撤去する工事費を加算して総額186億と試算した。内訳は建設工事が133億4000万円、電気設備が19億7000万円、機械・衛生設備が29億2000万円、Wi−Fi・警備設備設置が2億円、旧護岸撤去が1億7000万円。
基本・実施設計は、メインアリーナとサブアリーナをそれぞれ円形のドームでつなぐ建物を提案したSANAA事務所(東京都江東区)が担当している。履行期間は11月26日まで。
体育館の規模は鉄骨一部鉄筋コンクリート造3階建て延べ3万1212平方b。メインアリーナは固定席5024席、サブアリーナ1002席などで構成している。
提供:建通新聞社