寝屋川市は、寝屋川市駅前にある大阪電気通信大学駅前キャンパスを取得、市役所の「駅前庁舎」として改修し、活用する方針だ。市内に点在する公共施設を集約する。6月補正予算案では、キャンパス取得費用に16億9495万円を計上した。
市は、「市民サービスの『ターミナル化』推進計画」を2月に策定。市役所本庁舎・福祉保健センター・池の里市民交流センターなど、市内に分散している公共施設を同駅周辺に集約し、利便性の向上を図る。
ただ、駅周辺に新たな庁舎を建設する場合には約119億円の建設費が掛かると試算。このため、同キャンパスの土地と建物を取得し、既存建物を活用することで、改修費も最低限の約1億5000万円に抑えられる他、隣接する地域交流センター(アルカスホール)と一体的な活用も将来的に可能となり、現本庁舎やターミナル施設などとも容易に連携できることなどから、駅前庁舎の計画を今後進めていく。
現大阪電気通信大学駅前キャンパスの規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造7階建て延べ4715平方bで、敷地面積は1178平方b。所在地は早子町12ノ13。
新駅前庁舎は、市民サービス部・こども部・健康診断の実施会場などに活用される予定。
キャンパスの取得や改修の設計など、今後のスケジュールは未定としている。
市ではこの他「『ターミナル化』推進計画」の一環として、市民が手続きを行う窓口となる総合センター(池田西町28ノ22)の解体工事を予定している。6月中に一般競争入札を公告する見通し。また寝屋川市駅前図書館(早子町23ノ2)をこども専用図書館として改修する予定だ。
提供:建通新聞社