京都府の6月議会の一般質問が24日行われ、内閣府が進めるスーパーシティ型国家戦略特区の指定を目指すけいはんな学研都市について答弁があった。
スーパーシティへの府立大学精華キャンパスの参画について、鈴木一弥商工労働観光部長は「スーパーシティ構想のメインテーマである『人生100年時代にふさわしく健康で充実したスマートライフ』の実現のためには、健康長寿の基礎となる食は重要な要素。府立大学精華キャンパスでは、ミネラルを多く含む野菜やビタミンB群を増強できる栽培技術等の研究にも取り組んでおり、学研都市の食関連の企業や研究機関等との連携研究拠点の役割を果たしている。また精華町と連携し、学生も参加して、新たなブランド特産品として洛いもの開発にも取り組むなど、若く柔軟な発想も採り入れて研究開発に取り組んでいる」「スーパーシティ構想の検討にあたっては、南田辺西地区について、新たに開発を進めるグリーンフィールドとして位置付けるとともに、南田辺・狛田地区整備検討委員会では、食関連の研究実績のある府立大学も参加し検討した結果、同地区にフードテック等をテーマに特色ある企業の集積を図ることとして報告書をとりまとめた。一方、府立大学においても、食糧危機克服、フードロス削減、健康長寿に関する食品開発などの社会的課題に対応するため、農産物の生産性や品質の向上、機能性のアップや食品加工に関する技術開発に和食文化の知見を加えるなど、文理の融合を図ることで、精華キャンパスの研究開発拠点としての機能強化を検討している」などと答弁した。