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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/06/24

【群馬】工業・産業団地造成状況まとめ



県内の工業・産業団地の需要の高まりを受け、県や市町村などを事業主体に13カ所で団地整備に向けた動きが進められている。13カ所のうち、2021年度に工事着手するのは高崎玉村スマートIC北地区(玉村町)や明和東部工業団地(明和町)など5カ所。残る8カ所は高崎市や伊勢崎市などで早期着手に向けて調整が進められている。さらに、県と市町村で13地区を対象に事業化へ向けた検討も行っており、今後も団地造成が各地で行われることとなる。
経産省が行った2020年度の工場立地動向調査によると、県内への立地件数は52件で全国4位となるなど好調な状況が続いている。一方で、県企業局と市町村を合わせた産業用地の分譲面積は約9haと少ない。高まる産業用地の需要に応えるため、県内各地で造成工事着手に向けた動きが活発化している。
21年度に造成工事へ着手する地区を市町村ごとにみると◇前橋市=西善中内地区◇安中市=横野平地区◇玉村町=高崎玉村スマートIC北地区◇明和町=明和東部地区、明和矢島地区−。うち、高崎玉村スマートIC北地区は県企業局が事業主体となる。
残る8カ所は◇前橋市=駒寄SIC地区◇伊勢崎市=国領町、長沼町◇藤岡市=東平井工業団地(第2期)、西部工業団地(第3期)◇富岡市=一ノ宮地区、吉田地区◇千代田町=千代田第三工業団地−。8カ所のうち千代田第三工業団地は県企業局が事業を進めている。
さらに、これから団地造成を目指す地区として県と市町村で13地区、361haを対象に検討を行っており、早期の事業化を目指している。
地区ごとの詳細は次のとおり。
【西善中内産業団地(前橋市)】
西善産業団地と中内産業団地の2地区に挟まれた5・8haを造成する。
2カ年で整備する計画で、21年度は調整池など雨水排水設備をメインに施工。調整池工事はすでに公告済み。造成工事などは今後発注する。
【駒寄SIC産業団地(前橋市)】
23年度の造成開始を目指し、21年度は基本設計に着手する。22年度に各施設の詳細設計および用地買収に取り組み、順調に進めば、23年度に造成開始となる。駒寄SIC周辺で20・9haの造成を想定している。
【国領町(伊勢崎市)】
約19haを対象に産業団地造成を計画。21年度は測量設計を行う。
【長沼町(伊勢崎市)】
約22haの造成に向けて検討中。21年度に測量や設計に着手する。
【東平井工業団地(第2期)(藤岡市)】
造成地は東平井地内の敷地約6・2ha。22年度の工事着手に向けて測量設計を高崎測量(高崎市)が進めている。
【西部工業団地(第3期)(藤岡市)】
美土里小学校(下大塚222)の西側約16・4ha区域が対象。現在は地元調整などを進めているところ。
【一ノ宮地区(富岡市)】
富岡坂井工業団地の東側、敷地約1・8haで造成工事を行う。21年度は工事着手に向けた調整を進める。
【吉田地区(富岡市)】
神成地内の上信越自動車道東側に位置する敷地約7haを整備。これから土地利用調整などを行う。
【横野平工業団地(安中市)】
造成地は信越化学工業横野平工場(中野谷402−1)の北側に位置する約3・2ha区域。21年度の工事着手を見込んでいる。
【高崎玉村スマートIC北地区(玉村町)】
関越自動車道高崎玉村スマートICの北側で滝川に沿った約19・6haが対象で、分譲面積は15・4ha。測量・調査・設計はオウギ工設(前橋市)が実施している。工事は年度内の発注を見込んでおり、22年度の造成完了、23年度の分譲開始を予定している。
【明和東部工業団地(明和町)】
下江黒と斗合田、千津井地内にまたがる44・5haが対象。10ha強の既存工場が立地している区域を取り囲む形で約30haの造成を計画。造成設計は技研コンサル(前橋市)が上半期中にまとめ、年度内に工事発注する。
【明和矢島地区(明和町)】
矢島地内の約13haで造成を計画している。年度内の工事着手を見込んでいる。
【千代田第三工業団地(千代田町)】
千代田第二工業団地の西側で開発面積は18・5ha、分譲予定面積は13・5haとなる。現在、測量・調査・設計をオウギ工設が年度内を期限に進めている。用地買収を中心に進め、22年度の着工を目指している。